久しぶりのレザークラフトです。

日頃からお世話になっている先輩と飲みに行ったところ、くたびれたパスケースを使っていることがわかったんです。合皮だったので経年劣化しちゃったんですね。

経年劣化した合皮

モノに頓着しない人なのでらしいと言えばその人らしいんですが、どうしても見かねてしまいました。

このパスケース経緯を聞いたところ特別思い入れや過去があったわけではないとのことでしたので作らせてもらうことにしました。

上司&部長ですがゴマすりということではありません(笑)
かれこれ15年以上のお付き合いで、昔は楽しく飲んでいるうちによく終電を逃しましたものです。5つ以上先輩ですが何故かウマが合うんです。

私の周りにはモノに頓着しない人の割合が多い気がします


設計

まず設計です。

いま使っているパスケースは馴染んで使い心地がいいということでしたので同じ形状とします。

形状は二つ折りのカード入れなのでシンプルです。

写真はイメージです。

高島屋オンラインストア
CORBO(コルボ)
二つ折りパスケース

手元に先輩のパスケースはありませんので一般のカードサイズを参考に設計していきます。

パスケース設計図

写真左側は切り出すために利用する型紙、右側はカードの収容位置や縫うためのステッチをイメージして寸法に落とし込んでいるものです。

型紙の切り出し

早速型紙を切り出して完成品をイメージして配置してみます。

イメージ通りです。

型紙を配置してみました

素材の選定

ストックの半裁や端革(ハガワ)を物色して決めました。外側と内側で使う革を分けます。

端革

  • 革の販売として「半裁」という牛(牛側の場合)の1頭分の半分にしたものがレギュラーですが、個人の趣味で使うにはどうしても大きい。金額も1万円~数万円あたりです。半裁に手を出さず手軽に扱えるよう、バラ売りされているものをここでは「端革」と呼んでいます。
  • レザー専門店の店先やハンズで常時販売されていますが、Amazonや楽天市場でも手軽に入手できます。通販だと何が届くか箱を開けるまで分かりませんが、安くてボリュームがあり不満を感じたことはありません。

外側は適度な硬さがある綺麗なブラウン、内側はカードの出し入れを考え柔軟性があるシボ(型押し)のブラックを選びました。

手持ちの端革から

今回はここまでとします。

この後は裁断して床面(裏面)を磨いて手縫いしていくことになります。(続く