アイキャッチ画像は紅海に生息する「ゴールデンバタフライフィッシュ」というサンゴが大好きな魚で、観賞魚としても飼育されているそうです。
さて、有名なポートフォリオを試算公開しているサイトがあり興味深かったので紹介します。
トップページの「PORTFOLIOS」をクリックすると多くのポートフォリオを見ることが出来ます。

レイ・ダリオ様のAll Seasons Portfolioや古典的な株式60:債券40など代表的なポートフォリオが紹介されています。Coffeehouse Portfolioなんてオサレさんもいるんですね。由来なんだろう、今度調べてみよう。
ポートフォリオがリターンの9割に影響を及ぼすと言います。
昨今のボラティリティが高まりから心安らかではない方が多くいることでしょう。昨年まで上昇相場だったので、株式100%で無リスクは現金で調整すれば十分と考えている人がいるかも知れません(私です)。
投資家が10人いたら10通りのポートフォリオが組まれているものです(クラゴロ調べ(調べてない))。
株や投信に投資をしている人であれば一度は目にしたことがあろうサイト、イーノ・ジュンイチさん 投資信託のブログ|ファンドの海 にとても素晴らしい記事が書かれていますので引用させて頂きます。
調査結果によって示されたのは、マーケットタイミングや銘柄選択よりも、アセットアロケーションが最も大きくポートフォリオのリターンに影響を与える、ということだ。トータルリターンのうち93.6%がアセットアロケーションによる変動量であった。
論文「Determinants Of Portfolio Performance」の要約
大切、ポートフォリオ。
ということで「Portfolio Charts」を眺めていたところ、とても素晴らしいパフォーマンスを示すポートフォリオ【Golden Portfolio】を見つけました。
注:あくまでもバックテストが素晴らしい結果であり、将来も素晴らしい結果を残せる保証はありません。予めご理解ください。
Portfolio Charts > Portfolios > Golden Butterfly > Original Overview


SBI証券で購入できるETFから近しい銘柄を当てはめてみました。
アセット | 割合 | 近しいETF例 | ティッカー |
大型株 | 20% | SPDR S&P 500 ETF | SPY |
小型バリュー株 | 20% | Vanguard Small-Cap Value ETF | VBR |
長期債 | 20% | iShares 20+ Year Treasury Bond ETF | TLT |
短期債 | 20% | iShares 1-3 Year Treasury Bond ETF | SHY |
金 | 20% | SPDR Gold Shares | GLD |
この記事を見たころ(2018年4月)に、Yahoo Finance で疑似ポートフォリオを作り妄想運用してみました。ひとつのETFをおおよそ2000ドル分、合計10000ドル程度を妄想購入しています。
記事を書いている現在(2018年11月)のリターンは下記となります。運用のみで分配金は含みません。

素晴らしいパフォーマンスのポートフォリオと紹介しながらSPYよりマイナスが大きいですね。全米が泣ぃンンン(口をふさがれた)。
説得力のない紹介をしてしまいましたが、たかが半年のリターンです。
次は3年前(2015年11月)に投資していた場合の妄想リターンです。

株式(SPY、VBR)が素晴らしい、2018年の2度の調整を乗り越えてこのリターンです。2017年は本当に伸びた年だったんですね。ちょうど金もこのころ大きく下げていたようです。
最後に10年前(2008年11月)に投資していた場合です。リーマンの底に近いところでの投資となるので大変なリターンです。果たして鍋底に穴が開いたような状況の時に投資できるのでしょうか。。

Portfolio Charts の興味深さについて記事を戻します。サイトとGolden Butterfly の素晴らしさを貼っていきます。

長期保有したときのリターン傾向です。どんなに悪いときでも3年保有すればどんなに悪いケースでもゼロとなり、それ以降はいずれもプラス圏内で7%~8%のリターンに収束されていきます。マジか。
有名処のポートフォリオと比較します。

左上 全米 | 右上 古典的な(株式60:債券40) |
左下 オールシーズンズ | 右下 バフェット(全米90:政府短期国債10) |
全米は市場平均、株式60債券40は古典的なバランスポートフォリオ、オールシーズンズはレイ・ダリオで有名なやつ、全米90:政府短期国債10はバフェットが妻に対する資産管理アドバイスです。
マイナスリスクに目を向けると3年でゼロとなる Golden Butterfly が抜群に低いですね。投資でマイナスを発生させないことは大切なことなので貴重な要素です。
長期保有でのリターンはいずれも6%~8%あたりでしょうか。いずれもあまり差はありません。
次はヒートマップです。

その年に投資をしてどの程度プラスマイナスが発生したか視覚化したヒートマップです。赤系のマスがマイナスリターンです。
赤系のマスは1年(当年)~2年目までしかなく、あとは白抜き(0%~3%)か青系の枠(3%over)です。
1970年以降、このポートフォリオを保有するつもりがあればどのタイミングで購入してもマイナスは2年までです。オイルショックもブラックマンデーもリーマンショックもチャイナショックもブレグジッドも、このポートフォリオを傷つけることが出来なかったということです。ホンマですか。
比較のため、オールシーズンズポートフォリオのヒートマップを貼ります。

十分に素晴らしいヒートマップなんですが Golden Butterfly と比べるとややマイナスが多くリターンも低めの傾向です。
その他のヒートマップはいずれもプラスもマイナスも大きく、ボラティリティは高くなります。
他にも多くのデータから試算された資料が見れ眺めていて面白いと思います。
5つのETFを購入することになります。手数料負けしないためにある程度の資金を用意する一括投資か高めの入金投資が向くのだと思います。弱小投資家のためいつか本気で検討するんだと誓い、妄想を終わらせることにします。
投資とはストーリーだと考えます。納得のいく、自分が描いたストーリーの信者となり投資をするものです。腹落ちしていないポートフォリオの場合、下落相場に耐えることはできないでしょう。
ボラティリティが低い・マイナスが続かないといった心強いポートフォリオでも、あくまでもバックテストが良かっただけです。過去のことであり未来を約束することではありません。
何故全米か、何故小型株か、何故長期債か、何故短期債か、何故ゴールドか、何故この割合か、米国以外を含まなくて良いのか。何故何故を繰り返し自分が描いたストーリーを自分のお腹に叩き込むことで自分のポートフォリオを作り上げるものだと考えます。
ということで、Portfolio Charts と未来の私のポートフォリオ・Golden Butterfly の紹介を終わります。
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