投稿10回を超えて、ようやくレザークラフトを記事にしようと思います。たまーーにしか作っていないので記事数は少なくなると思います。「ライフプラン」がちょっと長くなったので気分転換です。

身の回りのものにこだわりを持たない友人がいます。先日飲みに行った時に取り出した財布があまりに擦り切れて所々穴が開いていました。その財布に特別な思い入れもないそうですが、いくら家族に言われても買い替えないとのことでした。本当に頓着しない人です。

迷惑かなーと思いつつ、ひとつ財布を作成して進呈しまいた。嬉しいことにずっと使ってもらっていたのですが、縫った糸が切れてきてしまったと聞いたので補修もできますが新しく作り直すことにしました。ブログのネタにもなるので。
※その財布はいい具合にエイジングされており、後日預かり補修することにしました。

利用したレザー

レザー 革
素材のアップ画像

レザークラフトの素材にはいくつか種類があります。牛、羊、豚、馬からヘビやエイ、ワニなど沢山あります。

革から入るモノ選び!牛、豚、馬、鹿、羊、クロコ、ハイテクレザーのちがいとは?

今回は写真のようなワニ、ではなくワニ風に型押しした「クロコ型押しレザー」(牛革)です。蔵前の近くに職人さんが作業している光景を見ることができるレザー工房があるのですが、通りかかったある日に店先で売られているのを見つけ「キレイだなー」と感じて購入したものです。20dsで2,000円ほどでした。
ここ↓です。

カルクル表参道のアトリエ(蔵前) 蔵前店

革のサイズ

ds(デシと呼びます)というものがレザーでの一般的なサイズ表記で1ds=10cm×10cmとなります。通常に売られている単位は「半裁」で(牛)一頭の半分サイズとなります(一頭全体の場合は「丸革」と呼びます)。半裁で200ds~250dsあり、素人が買うといくらでも作れそうで夢が溢れますが持て余します(持て余しています(;'∀'))。

作り方

レザークラフトでのスタンダードな作り方を紹介します。自己流ですがそんなに外れるものではないはずです。

作っていると時間を忘れてしまうくらい楽しいですが、作家でも職人でも先生でもありません。もし万一リクエストがあれば詳細に記事にしていいかなーと思いますがサラサラーと書いていきます。

  1. 設計/型紙作成
    • 何はともあれ設計です。ちょこっとしたものは手書きメモレベルで十分です。シンプルなブックカバーを一個だけ作るなどは手書きメモです。繰り返し作りそうなもの、構造的に複雑になるものは図面を起こすよう(手書きを残すよう)にしています。
  2. 切り出し
    • 設計図に従い切り出していきます。革の表面に型紙をあてがい線を付けておき、別たちまたは革包丁で切り出していきます。革包丁いいよいいよ!でも別たち(カッターのように手軽な切り出し道具)でも十分だよ。100円くらいで買えるし最初は別たちを使おう。
  3. トコ(床)処理 ※省略可
    • トコ(床)とは裏側のことを言います。ざらざらしているほうですね。対して革の表側はギン(吟・銀)と呼びます。馬革で有名なコードバンは例外でトコのほうを処理し表面として利用されています。トコをそのまま利用してもいいですが、毛羽立ちしているので処理剤(糊のようなもの。製品例:トコノール)で均します。内側に入り込むパーツなどは後述の「コバ処理」もここでやってしまいます。
  4. ガイドライン引き&縫い穴あけ ※ミシンがあれば省略可
    • 革は分厚いので縫う前に穴をあけることが一般的です。革を縫えるミシンがあれば事前の穴あけは必要ありません。穴あけは一発作業です。失敗するとリカバリーが難しいのでガイドラインを引いておき、ラインを頼りに穴あけをします。
  5. 接着 ※省略可
    • この後に糸で縫うので必ずしも接着しなくても作ることはできますがどうしても強度が不足します。仕上がりも段違いとなるため接合部を接着剤で貼り付けます。あまり強度を必要としないところは2mmくらいの両面テープでも構いません。
  6. 縫う
    • 手縫い、ミシン縫いどちらかで縫いあげていきます。すっごく地味な作業ですが仕上がりの美しさと耐久性に大きく関わる、外すことのできない工程です(と言いながら縫う工程が不要な物もあります)。強度を持たせながら縫い付けることもあり、手縫いでは布での裁縫よりも強固な縫い方をします。
  7. コバ処理 ※省略可
    • 革の側面(切断面)のことをコバと呼びます。縫い合わせて仕上がった側面は段々となるのでサンドペーパーやカッターで平らに均します。
    • 平らに均したコバを処理剤で処理をして磨きます。トコノールで済ませることがほとんどですが、着色することでコバもギン面との一体感を出すことが出来ます。職人肌たっぷりの製品におけるコバ処理のこだわりは半端ないって!!ピッカピカに光ってるもん。あんなこと出来ひんやん。普通!
  8. 仕上げ ※省略可
    • 省略可としていますが私はほとんど省略しています。仕上がった革製品のギン面にオイルを入れるようなことをします。私はやらないので省略です。

書き出すとステップが多いですね。慣れると自然と各種パーツを上記流れで作っていけるようになります。

いくつか本を読んでブログを読んで研究しつつ手を動かしてちょっとずつ作れるようになってきました。商売をするつもりはなく趣味で身の回りで必要なものが作れることを目的にしているので仕上がりは我ながらヘタッピです。それでも人に聞くと、自分がヘタッピと思う個所でもはあまり気にならないようです。

1.設計/型紙作成

このミニL字ファスナーを作るのは何個目だろう。だいぶ前に設計したのでデータがあります。

ミニL字ファスナー

シロートなので簡単です。薄オレンジの点線は穴をあける箇所です。

2.切り出し

レザークラフト

切り出したところです。二個分を切り出した写真ですね。右側に移っているのが革包丁です。いいっすよ革包丁(興味ある方がいらっしゃれば革包丁の記事を書こうと思います。聞いてくれなくても書くかも知れませんが)。

3.トコ(床)処理

レザークラフト

「トコノール」で処理した写真です(処理前を撮り忘れました)。トコにのせる処理剤なのでトコノール。。。

トコノールを乗せて広げて磨きます。
↓のガラス板を使い伸ばしながらゴシゴシ磨きますが同じように磨けるものであれば何でも構いません。


という具合にレザークラフトの初投稿をしてみました。縫い穴あけからは(2)の記事に続きます。


まあレザークラフトも確定拠出年金も保険も、フツーの人が興味を持つことではないようです(体験談)。ブログって人の興味を気にせず勝手に書けます。読まれるかどうかに関わらず表現したいことを自由に表現できるブログっていいツールですね。

1990年代のむか~し、PCを購入しプロバイダーのサービスを利用してHTMLで自分のホームページを書いていました。そのうちホームページビルダーを購入しスゲーと感激していましたが「表現する」という感覚ではありませんでしたね。

アウトプットが~~、など言ってましたがブログを通じ自由に表現できることを楽しみたいと思います。