先日の記事で触れましたが、自社の確定拠出年金のラインナップを調べて疑問に思うことが出てきました。

大切な私たちの年金となる資産なのに狭い選択肢からしか選ぶしかないということです。進歩というか、良い商品の選択肢が増える気配もない。

金融でも法律でも、年数が経過すると変わっていくものです。決して不変なものではありません。

いい商品が出回ったら買い替えたくなりませんか?同じ中身だけれど安い商品があるなら、資産形成にはプラスですよね。企業向けに確定拠出年金を紹介している担当者の方は入れ替え・追加を提案したくならないのですかね。明らかに加入者の利益に貢献できますよ。

でもそんな提案しないんですよねぇ、きっと。顧客の幸せより自社の利益が大切ですもんね。良い商品を提案したらお客さんが喜んでくれて自社の利益が下がりました!と報告したら上司に叱られますね。

弊社を担当している三菱UFJ信託銀行のフィデューシャリーデューティーは次の通りです。
三菱UFJ信託銀行のFiduciary Dutyについて

三菱UFJ信託銀行 フィデューシャリー

このように宣言している以上は良い商品を選択できるよう、提案してもらいたいものです。以前はDC向けに特別にコスト(信託報酬)の低いお宝ファンドが含まれているケースがあったそうです。しかし昨今の投資信託の商品競争により誰もが購入できるような投資信託のほうが低コストとなりました。すでにDCのお宝ファンドは時代に遅れてしまったということです。

もう一点、確定拠出年金においてのアクティブファンドの扱いが気になります。

選択肢に入ってちゃいかんでしょ。プラスリターンの確実性がないところ、高コストの商品は除外されるべきです。アクティブファンドは、年金のように安全に運用すべき制度には不向きです。

このオープン(アクティブ)はこのインデックス(MSCI-KOKUSAI)を超える運用を目指している

つみたてNISAのラインナップこそ年金(企業型確定拠出年金やiDeco)に相応しいと思います。

はい、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を買わせろという記事でした。

アルパカ2号さんの
「高コストな企業型確定拠出年金(DC)のラインナップを公開!損保ジャパン日本興亜DC証券の巻」(閉鎖)
に賛同し、私もブラックボックスを開けようと思います。(絡んだこともなく勝手に開けています。ブログ開設してこういうことをやりたかったです)

上記が選択できる確定拠出年金の商品リストです。酷いというほどではありませんが、信託報酬などは時代遅れになりつつあります。存在意義のわからないアクティブも含まれています。

確定拠出年金は今後も長い期間利用される制度で長期的に安定した資金流入があるはずです。金融庁に言われて仕方なく作ったフィデューシャリーデューティーではなく、責任を持って胸を張れる行動を金融機関に期待します。

企業と金融機関が協力し、加入者の資産の最大化、安全を実現出来るよう中身を毎年点検して改善する活動をしてもらいたいと考えます。